国民の叫び No.43 / 安倍総理の大誤算 終の章

プロローグ

< 暮れ惑う 茜の空に 逸れ鳥 ねぐら求めて ひと指し舞うか >
誰かに思いの丈を打ち明け様としたとき、人間は誰でも誤解されまいかと身構えてしまう。
思いきり深呼吸をして、決断する根性が湧けば自身の行為に対する価値は、おぼろに見えて来るものです。
僅かでも心により処を見出し、行動に移す度胸が芽生えれば、人は臆せず立ち上がれるはず。
そうした予感に包まれたとき、ちょっとくらい怖くても、そっと自分に囁いて下さい。さあ、勇気を出して、一人芝居の舞台で叫びなさい、泣きなさい、笑いなさい、怒りなさい、踊りなさい、と。
誠の喜びは未来にあるものだから。


「 米国と隣国の混迷 No.7 」

我々日本国民の持つ道徳の心を嘲笑うかの様に、南朝鮮の朴槿惠大統領は、告げ口外交を世界に吹聴し、支那習近平主席は、相変わらず非人道的な行為を繰り返すの中で、昨年暮れに安倍総理靖国参拝を成された。
日本国民に取っては夢の様な出来事であり、米国から見たら迷惑な行動だったのであろう。そのしっぺ返しとでも言うべきか、安倍総理オバマ氏の首脳会談実施条件は、尖閣の現状維持だったと漏れ聞えて参ります。

第二次オバマ政権に取って、尖閣が拗れ日中戦争にでもなれば、無能な烙印を押されたオバマ氏は、増々窮地に立たされることは明白。
何故ならば、米国は遠い昔から日本の為に、兵力を動かす気など毛頭なかったし、「 日米安保条約核の傘も 」 総てまやかし物だったと、自ら宣言するに等しいからである。日本国内に米軍が駐留する真の目的は、ロシア・朝鮮・支那への抑止力である。これはアメリカの国益に沿った軍事作戦です。

その証拠と云うべき出来事は、過ぎし日に鈴木善幸元総理が、レーガン元大統領との会談後、「 日米安保条約は軍事同盟に非ず 」 と発言し、総理の座を追われた。
それを踏まえた中曽根康弘元総理は、ワシントン・ポストの記者に、我が日本列島は米国のため、太平洋に浮かぶ不沈母艦を目指すと答えたらしい。
事ごと左様に、安倍総理も想定はしていたであろうが、これほど早急に米国が腐り切り弱体するとは、計算できなかったであろう。


「 日本国内の迷走 No.8 」

韓国の横槍があったにせよ、兎に角オバマ氏を国賓として迎え、国の体面と総理の責任を果たしたのも束の間、今度は出身母体の自民党議員が、大臣願望症候群に感染してしまった。内閣改造待望論です。
与野党に限らず日本の政治家は、議員を単なる商売と捉える人材が、大多数を占めるのだから、選ぶ国民も指揮する総理も、ちょっと油断すれば足元を掬われる。

それに追い打ちをかける様に、4月から消費税増税が始まり、懸念していた景気回復の勢いは失速した。アベノミクス第二の矢は、日銀の輪転機が悲鳴を上げる程に、紙幣を刷り捲ったであろうが、その効力は国民の懐まで届かない処か、国民が待ち望む聖徳太子閣下のご尊顔は、何処の国へやら姿を御隠しになってしまわれた。
株価は15000円台で、円安は103円台で足踏みを始め、政府はデフレを脱却したと強弁したが、デフレ傾向は間違いなく以前にも増し健在だった。

それにもへこたれる事もなく、安倍総理の外へ向かう眼光には、日本を背負った総領の覚悟が、ある時は非情に、ある時は柔軟に、またある時は計算高く、天空から得物を狙う鷹の如くであった。
私の年代は、選挙権を頂戴してから五十数年、自由民主党と共に歩んで来たと云っても決して過言ではない。あらゆるタイプの総理大臣を見て来たが、就任から僅か一年数か月で、40数ケ国を歴訪した総領と出会ったのは初めてだ。

しかし人間の世は侭ならない。安倍総理が外へ向かって頑張るほど、足元に泥濘が出現するのです。
我々一般国民に真の理由は不明だが、那覇市市長選挙では兎にも角にも自民党は負け、滋賀県知事選には総理の応援も適わず苦敗した。
次が福島県知事選でその先に沖縄県知事選が控えているけれど、総理の心中に必勝の秘策はあるか、総理を信ずる者は名案を抱いているのだろうか。


「 更なる秘策を求めて No.9 」

安倍総理が身を削ってまで構築仕掛けた外交の輪が、クリミア半島で起った些細なイザコザに寄り、ウクライナ全土が戦場になってしまった。マレーシア航空の旅客機が撃墜された時点で、ロシアと米国の全面戦争となった感がある。
神は日本国民と安倍総理に、真の微笑みを手向けるお気持ちはなかったのか。再び試練に立ち向かへと思召すのか、それが真実であるならば、我々は死に物狂いで戦わざるを得ないだろう。

計画通り11月の始にロシアのプーチン大統領を迎え、資源開発や北方領土交渉を話し合い、仮に国交正常化にまで進展すれば、日本の安倍総理は、世界のキャスティング・ボードを握れたのである。世界秩序の逆転が可能だった。
日本海の向こう側に生息する害虫の様な群れは、後方のロシアを懸念する事になり、大海の真ん中に君臨する多民族の集団も、これまでの様に不謹慎な態度を少しは改める筈だ。否、国力がここまで落ち込んだ今、改めなければ自滅の道が待っている。
嘘だと云うならTPPを断行して見ろ。使い古したグローバル化を押し付けろ。軈ては、新自由主義が己の首に絡まって、息も出来なくなるだろう。

安倍総理も米国が本気でロシア潰しに掛かろうとは思わなかった筈です。
ここで少しだけ進路変更を余儀なくされる訳だが、「 ロシアを採りながら米国を上手にあやす 」、正に外交手腕の見せ所となったではないか。極論すれば、米国の大統領権限を握るか、69年前の吉田茂公になるか、好むと好まざるに拘わらず、天下分け目の大勝負となるのは致し方のないことでしょう。
巷で生き延びる民草の個人的意見としては、遠い日に名も無い海峡や森林の闇に散って行かれた、若き先人たちの祖国を想う精神を忘れず、慈愛の基で戦って欲しいと願います。未だ見ぬ永遠のゼロの如く。

内閣改造をお考えでしたら年内解散を希望したい。支持者としては地方選挙も気に成るけど、第二次安倍政権の総括を国民に問う方が、政治家・安倍晋三としては、清く感じられる様な気がして、勝手な空想を抱きました 】


エピローグ

内閣総理大臣・安倍 晋三さま

再びみたび無作法な申し上げ状を差し上げる非礼をお許し下さい。
南米へのご訪問お疲れ様です。外遊中でもFBがお手元にある事を祈りながら、秘書官さんのお眼に留まりましたら、耳打ちをして頂きたく、途方もない夢を見ております。
お願と申しますのは、南米訪問の帰りに国内の予定をキャンセルしてでも、イスラエルに寄って頂き、大統領に 「 焦る事は無い 」 と伝えて下さい。
その足でモスクワへ飛んで、大統領に 「 誤射を認め謝ってしまえ 」 と、手を差し伸べて欲しい。彼は今、誰かが助け舟を出してくれるのを待ち望んでいるだろう。それが出来るのは世界ひろしと云えども、日本の安倍総理を置いて他に存在しません。
外務省の役人が何を言おうが、総理がその気になって下されば、恐れる物は何もないでしょう。訪問が無理でしたら電話でもメールでも構いません。
日本国民は勿論のこと、オバマ氏と習氏以外の各国首脳は、大喜びし拍手喝さいをすると確信しております。
夢でも良いから総理のお耳に届く事を願う今日この頃である。
July 23, 2014 晩節の涙


この章は終わります。諦めず祖国の為に皆様と一緒に考えましょう。