国民の叫び No.38 / 総理への愚痴

私の拙いブログをお読み下さる方々から、貴方は左翼ですか右翼ですかと時々尋ねられる。強いて自分に肩書を加えるならば、「 大和民族派 」 だと胸を張ってお答えしたいと思う。


一昨年の秋口に衆議院議員安倍晋三氏の掲げる、「 瑞穂の国ニホン 」 に夢を託し自民党総裁選に加担し、「 麗しき祖国ニッポン奪回 」 を旗印に衆議院選挙を戦い、奇跡とも言われた安倍政権を手にする事ができました。
この快挙は安倍晋三と云う政治家に秘められた祖国への情熱と人徳が、私の様な二世代も古い民草までを、揺り動かし目覚めさせた成果でありましょう。

あれから2年が過ぎ去ろうとしている今、安倍晋三総理は、国民に向かって何を訴え求めているのだろう、安倍総理待望論を唱えた国民は、総理に対し何を望み期待しているのだろうか。
如何なる歴代総理よりも、安倍総理は働いておられる事を承知の上で、祖国を愛する国民の目線から、幾つかの難題や疑問点を提供したいと思います。


最初に問い掛けたい事は、安倍総理も祖国を愛する国民も自民党議員も、現在行われている政治活動の性質を、どの様に考えているかと云う点です。
はっきり申し上げるならば、目新しいものは何ひとつも存在しておりません。
敗戦後のドサクサに紛れ、我々世代から上の腰を抜かした国民や政治家達が、国の復興をお題目に先送りして来た疑問や、棚上げし続けた難題の尻拭いを、過去の例に習い遂行しているに過ぎない。
私の記憶に間違いがなければ安倍総理は戦の旗印として、「 戦後レジームからの脱却 」 を掲げられた。
このフレーズの意味する処を正確に理解する国民にとっては、これほど心強いメッセージはなかったと思うし、これで我が祖国も真の独立を成し得ると、私なども振るい立たずにはいられなかったのは事実です。
ですから衆議院選に勝利し総理が所信表明演説の冒頭で、「 戦後レジームからの脱却 」 の覚悟を、日本国民と心ある世界の人々に発信して欲しかった。
『 国民の叫び / 安倍総理への提案 No.13・2012, 12,16 』 を投稿した。

自分達が担ぎ上げた内閣総理大臣所信表明演説に、苦言を呈するなどは恐れ多い事ではあるが、この時の所信表明の中には、残念ながら大和民族の多くが期待していたであろう、自らの命を的に戦場を転げ廻り、祖国の領土と領民を守り抜いた先人たちの誇り、祖国の領土は民族の生命を賭けても守り通すと云う、決意と覚悟が抜け落ちておりました。
言うまでもない事ながら、大日本帝国軍隊に対する韓国政府の戦場売春婦の捏造劇であり、支那政府による尖閣諸島侵略の件です。

宣戦布告を煽っているのではありません。
『 これ以上の暴挙を繰り返すならば、民族の誇りと国民の安全を担保する観点から、日本国として正当な権利を世界に問う 』、この決意表明が欲しかったのです。
これで国民の結束が一段と固まる。この覚悟声明を出した処で、両国が戦争を仕掛ける力も勇気もありはしないだろう。
この件が所信表明から抜け落ちた事で新たに発生した煩わしさは、米国内に売春婦像が建立され、女性大統領の気違いじみた告げ口外交が世界を駆け巡った。支那に於いては、尖閣諸島への侵略活動が一層激化し、新たに無法な航空識別圏までが生まれたのであります。


改めて安倍総理と祖国を愛する国民と自民党の安倍支持議員に問います。
日本に置ける本来の 「 戦後レジームからの脱却 」 とは、大東亜戦争で貴国が日本へ行った空襲や原爆投下は、非戦闘員への無差別殺戮であり国際法違反は明確だが、日本国民は米国の大罪を、歴史が成せる技と寛大な心で抱き取って来た。しかし、遠すぎる過去の歴史に支那や朝鮮は理不尽な行為を繰り返し、それに乗じ米国が同調するならば、日本は貴国が行った非人間的行為を思い出すことになるだろう 」、これを米国に宣言する事が正論ではないでしょうか。

戦争に敗けた悲しさで、この正論を公式に表明する国力も自尊心も覚悟もすっかり失せてしまったから、敗戦後60数余年を経た今でも、ハワイ州の次の51番目に甘んじているのと違いますか。
安倍総理衆議院選で唱えた 「 戦後レジームからの脱却 」 を望むお心が真実であるならば、このスローガンは命懸けの物であると考えなければならない。
その覚悟が無いのであれば、国会議員はこの様なフレーズを軽々しく口にすべきではないし、国民も期待してはいけない。失望感が増すだけで何の益にも該当しないから。


遠い昔に中曽根元総理は米国のレーガン大統領と親交を深め、ロンとヤスの愛称で呼び合う関係だと、自画自賛しマスコミも呆れる程に同調して持ち上げた。
確かに公私ともに揺るぎなき良好な関係だったでありましょうが、米国が支那との交わりの中で、日本国の総理が靖国神社を参拝するのが不都合になると、レーガン大統領は中曽根総理に靖国参拝中止を厳命したと聞き及びます。それから30数年に渡り、我が国の総理大臣は祖国の英霊に誠を捧げる心を失ったままだったが、昨年の暮れに安倍総理靖国参拝をなされた事は、国民に新たな勇気と誇りを与えるに相応しいものでした。

私如き民草に自らの手でお電話を下さる様な田中角栄公は、日中国交回復交渉の席上で、周恩来氏の意を汲み台湾との交わりを反故にし、尖閣諸島に関しても次世代の人類に公平な処遇を託すと云う、誠に場当たり的な手法を用い尖閣問題を棚上げにした。
当時は米国と支那の結び付きを断つ事が急務だった。
その為の国交回復とは言え、支那は経済が困窮しており日本の支援が第一目的だったから、角栄公が政治的成果を焦らなければ、軍事増強費やミサイル開発費を貢がされる事もなく、尖閣諸島問題も存在しなかったであろう。

近年では小泉政権が米国の金融界から揺さぶりを掛けられ、日本の生命線に匹敵する郵政事業をぶち壊した傷跡は、今でも皆様の心に生々しく残っている事でしょう。
民主党政権に至っては、法に触れる様な政治献金や選挙支援を繰り返し受け、数多くの異民族議員売国行為を繰り返し、在日特権を強化して平然と祖国まで出掛け、日本を貶める行為行動が後を絶たない有様だったが、他党の政治家は誰も何も云わずに見過ごした。

その上にNHKを始とするテレビ業界の売国報道、捏造を売りとする朝日、誹謗中傷が専門の毎日と云う様に、マスコミ総てが敵と云っても過言ではない。
これだけではない。教育界・言論界・思想団体・密入国者の末裔・など、安倍総理が国民に掲げた 「 戦後レジームからの脱却 」 とは、これらの不法不満分子の大掃除を指すのではないだろうか。


これまでに例を挙げた事柄で云うならば、民主党の腐敗した政治家を安倍総理が一挙に掃除しようとすれば、大昔に民主党江田五月氏の秘書を務めた、衆議院議員の故石井紘基氏になり兼ねない。
小泉政権が米国の金融界から揺さぶりを掛けられた件を、今回のTPPに重ね合わせ、安倍総理が不参加を表明すれば、故中川昭一大臣と同じ様な運命が、待ち構えていないとも言い切れないでしょう。
国民の誰もが安倍総理の立場だとしたら、TPPを正面切って反対とは言えないだろうが、しかし、ISDS条項を外さない限りTPP条約を結べば、日本は間違いなく現在の国力を失う事になる筈です。
TPPはその目的で放たれた刺客なのですから、大東亜戦争の切っ掛けを作ったハルノートだと考えるべきものである。
一番良い方法は各国と計らって廃案にする事でしょうが、それが不可能であるならば、国を愛する国民の総意として、条約締結を条件に憲法改正を米国に承諾させ、核武装し軍隊を持ち自力で国を守る体制を整え、米国の負担を軽くしながら、側面から米国を支える方策を、突き付けるくらいの腹芸を示さずして、大和民族が望む失われた祖国日本の奪還はあり得ないと思う。


米国は、日本と北朝鮮の間に拉致問題が浮き沈みし、南朝鮮との間に売春婦問題その他の戦後補償問題が燻り続け、支那との間で百年でも千年でも尖閣問題が未解決である事が、最も国益に適う事です。
特別に汚い事ではない。外交とは国同士が仲良くする事ではなく、己の国益を追求する騙し合いの喧嘩ですから、我が国も綺麗ごとだけを掲げないで、祖国の為に美しい嘘を沢山放出するべきである。
その努力をせずして支那が汚いとか南朝鮮は狡賢いなどと喚いても、敗戦後68年の繰り返しであって、何の反省にも値しないだろう。

特定秘密保護法案に関しては、日本国民が愛し続けた寅さんこと車寅次郎氏および国民的大女優の吉永小百合氏が、反対の立場を表明なされました。
この事を冷静に解釈すると、「 今までは国家の機密を自由に教授できたが、法案が成立すると犯罪者扱いされるから嫌だと云う事にもなり兼ねない」。 河野談話に関しては、やっとの思いで再調査らしきものは行われ、集団的自衛権も難産の末に閣議決定は適ったが、今度は総理のお膝元に存在する、経済諮問会議なるものが外国人労働者や移民導入の動きを始めた。
総理自身は就任一年余りで40ケ国を訪問し、外交に置いては国民を大いに喜ばせてはいる。しかし、支那朝鮮民族反日行動は増々激しさを加速しています。これが現在の祖国日本の偽らざる姿です。国民も感情論だけで安倍総理を評価せず、もう少しだけ広い視野に立って支援する事を望みたいと思う。安倍総理が気に入らないのであれば、せめて対立候補を押し立て、大和民族らしい戦う姿勢を見せて頂きたいものだがその勇気すらないらしい。
これが現代日本人の偽らざる実力と覚悟であろう。
最後になりましたが消費税増税だけはショックだったし、その影響は秋口に必ず現れるであろう。外国人労働者の導入など惚けた政策に翻弄されていると、結局は増税実施が安倍政権の命取りになるのではないかと心配です!

晩節の涙